①の意味の「~だけでなく~も」について、
「予想できないこと」や「意外なこと」を付け加えたいときに使う。
この文型には、話者の驚きの気持ちが含まれている。
助詞の「に」が付くかどうかは、『~まで』の後で使われる動詞による。
②の意味の「~という方法・手段を使ってでも(否定的な気持ち・意味)」について、
目的のためには手段を選ばないようなことについて「そのやり方を非難するとき」や「そのために大きな犠牲を払ったと不満を言いたいとき」に使う。
『~まで』の後は、否定形や「~のに」など、そのやり方に対して不満や非難の気持ちを表現する言葉が使われる。
①と②、どちらの場合においても、基本的には「状態や行為の範囲が広がる」ことを意味する。
例文:
①~だけでなく~も
・Aさんの家にはお風呂場にまでテレビがあるらしい。
・母国では漫画は子供が読むものだったので、日本へ来て、大人まで読んでいるのを見た時はとても驚いた。
・先週、香港に何年振りかの寒波が来て、霜まで降りた。
・今月は嬉しいことばかり起きている。子供が生まれたし、宝くじまで当たった。
②~という方法・手段を使ってでも(否定的な気持ち・意味)
・今回のテストの結果は思ったより良くなかった。徹夜してまで勉強したのに。
・自然を壊してまでこの公園をつくる必要はないと思う。
・法律を犯してまで日本に留まりたい外国人もいるらしい。
・この映画は良い作品だが、DVDを買ってまで見るほどではないと思う。
練習:
・あの大震災の時は、バスばかりか( )まで来ず、帰宅するのが大変だった。
・無理をしてまで( )必要はないと思う。
・( )まで( )たくない。
接続:
①~だけでなく~も
[名詞]/[名詞]に+まで②~という方法・手段を使ってでも(否定的な気持ち・意味で使う)
[て形]+まで [名詞]+までする意味:
①~だけでなく~も / ②~という方法・手段を使ってでも(否定的な気持ち・意味)