この文型は、時(時代や状況)・場所・判断の範囲などを表す文型で、動作や出来事が起こる場所や判断の範囲を表す『で』や、動作や出来事が起こる時(時代や状況)を表す『に』の代わりに使うことができる。
例)会議はB会議室 で / において 行われる。
例)その点 では / においては 賛成できます。
例)緊急時 には / においては こちらの番号へおかけください。

上記3つの例文のように、『で』、『に』、『において』のどれでも使うことができます。
この文型は硬い表現なので、スピーチや会議、職場での会話など、フォーマルな場面の話し言葉や書き言葉で使われる。
更に丁寧に話したり書いたりする場面では「~におきまして」も使われる。
そして、下記の例のような個人の日常的な文では使われない。
(×) 私は毎日図書館において勉強した。
この文型は名詞を修飾することが可能で、修飾するときは「~における[名詞]」という形になる。
例文:
・奈良時代において、ひらがなの「は行」は現代と違う発音だった。
・この技術は将来性においても高く評価されている。
・2016年のオリンピックはブラジルにおいて行われたが、南米におけるオリンピックは初めてのことだったので、世界中が注目した。
・近年はほぼ全世界において物価が上昇していると言えるだろう。
・江戸時代における沖縄は、日本の沖縄県ではなく、「琉球王国」という一つの国だった。
・携帯電話による通話はロビーにおきましてご利用可能となっております。
・日本の運転免許証を持っている人と持っていない人とでは、日本において運転できる期間が異なっている。
・オーストラリアにおいて、近年の気候の変化や、2019年の6月から2020年の5月にかけて発生した大規模な山火事を含む自然災害などで、野生の動植物がかなり減少してきており、オーストラリアにしか生息しない動植物も多いため、絶滅を防ぐための対策が急速に行われている。
練習:
・この部屋は( )においては一番だろう。
・一般的に、火災時においては安全面の観点から( )の使用は禁止されている。
接続:
[名詞]+において意味:
時(時代や状況)・場所・判断の範囲などを表す