【JLPT N3文法】~わけではない

接続:

[V普](という)+わけではない

[い形](という)+わけではない

[な形]な/という/である+わけではない

[名詞]な/という/である+わけではない

意味:

~ということではない、特に~ではない

ポイント1

一般論やある状況を「そうではない」と否定するとき、また、「必ずしも」や「いつも」、「すべて/全部」等の言葉とともに部分的に内容を否定するときに使われる。

ポイント2

 A わけではない。

A…一般論・ある状況

①「Aではない」…単にAを否定

②「Aではない(+でも、Aの可能性もある)

ポイント3

「~わけではない」は文語的口語の場合は「~わけじゃない」。

「~わけではない」VS「~とは限らない」

ポイント2に記載のように、「~わけではない」には①の単純否定の意味もある。そのため、下記のような内容の文でも使うことができるが、「~とは限らない」の文型の使い方は『その他の可能性も含む』のみなので、使うことができない

(○)お金持ちなら、永遠に生きられるというわけではない

→「『お金持ちなら、永遠に生きられる』ということではない」という否定文。

(×)お金持ちなら、永遠に生きられるとは限らない

→「お金持ちなら、永遠に生きられることもあるし、生きられないこともある」のような両方の可能性を提示する意味になり、『永遠に生きられる』も含むため、×となる

例文:

・あの人のことが嫌いなわけではないが、一緒にいると疲れる。

・朝が苦手というわけではないが、始業時間はできるだけ遅いほうが嬉しい。

・家族がいれば、必ずしも幸せというわけではないと思う。幸せの意味や形は人それぞれだ。

・食事制限をすれば、確実に健康でいられるというわけではない。運動や睡眠も大切だろう。

・特にお腹がすいているわけじゃないけど、なんか食べたくなる。

・若いから非常識というわけではない。ただ、その人に問題があるだけだと思う。

・香港人がみんな毎週飲茶をしているわけではない

練習:

・教師が必ずしも(                )というわけではないと思う。

・野菜だったら、全て健康的で太らないわけではない。(         )や(         )などは食べ過ぎると太るだろう。