一般論やある状況を「そうではない」と否定するとき、また、「必ずしも」や「いつも」、「すべて/全部」等の言葉とともに部分的に内容を否定するときに使われる。
A わけではない。
A…一般論・ある状況
①「Aではない」…単にAを否定
②「Aではない(+でも、Aの可能性もある)」
「~わけではない」は文語的。口語の場合は「~わけじゃない」。
ポイント2に記載のように、「~わけではない」には①の単純否定の意味もある。そのため、下記のような内容の文でも使うことができるが、「~とは限らない」の文型の使い方は『その他の可能性も含む』のみなので、使うことができない。
(○)お金持ちなら、永遠に生きられるというわけではない。
→「『お金持ちなら、永遠に生きられる』ということではない」という否定文。
(×)お金持ちなら、永遠に生きられるとは限らない。
→「お金持ちなら、永遠に生きられることもあるし、生きられないこともある」のような両方の可能性を提示する意味になり、『永遠に生きられる』も含むため、×となる。
例文:
・あの人のことが嫌いなわけではないが、一緒にいると疲れる。
・朝が苦手というわけではないが、始業時間はできるだけ遅いほうが嬉しい。
・家族がいれば、必ずしも幸せというわけではないと思う。幸せの意味や形は人それぞれだ。
・食事制限をすれば、確実に健康でいられるというわけではない。運動や睡眠も大切だろう。
・特にお腹がすいているわけじゃないけど、なんか食べたくなる。
・若いから非常識というわけではない。ただ、その人に問題があるだけだと思う。
・香港人がみんな毎週飲茶をしているわけではない。
練習:
・教師が必ずしも( )というわけではないと思う。
・野菜だったら、全て健康的で太らないわけではない。( )や( )などは食べ過ぎると太るだろう。
接続:
[V普](という)+わけではない [い形](という)+わけではない [な形]な/という/である+わけではない [名詞]な/という/である+わけではない意味:
~ということではない、特に~ではない