ポイント1
書き言葉なので、フォーマルな場を除き、会話で使うことはない。
ポイント2
この文型は「ある原因・理由のため、望まない状態になるしかない」という意味だが、その原因は、自然現象や環境など、個人の能力では解決できない難しいこと。そのため、悪い事態に対して使われる。
ポイント3
「~を余儀なくさせる」という使役の形なので、強制の意味がある。
ポイント4
原因や理由を主語にして、「ある原因・理由が(は)、~を余儀なくさせた」という表現が多い。
例文:
・旅行客の減少が当店の閉店を余儀なくさせた。
・少子化は、この幼稚園の閉園を余儀なくさせた。
・物価の上昇は、多数の店舗に価格の改定を余儀なくさせている。
・90年代の日本のバブル崩壊は、多くの人々に失業を余儀なくさせた。
練習:
・( )は、彼に大学退学を余儀なくさせた。
・もう少し留学生活を続けたかったが、( )が帰国を余儀なくさせた。
・ストレスによる精神状態の悪化は、彼女に( )を余儀なくさせている。
接続:
[名詞]+を余儀なくさせる意味:
ある原因のために、物事や人を望まない状態にさせる、仕方なく、~という状態にさせる
★「余儀」…他に取れる方法 → 「余儀ない」…他に取れる方法がない
→ 「余儀なくさせる」…他に取れる方法がない状態にさせる