こんにちは!香港で日本語教師をしているゆたか( @yutakanihongo )です。
今回は、こちらの記事で言及した、分割部屋で幽霊に遭遇したお話をする前に、前置き的に、紅磡(ホンハム)の話と私の霊感の話をさせていただきます。
分割部屋での幽霊との遭遇体験については、今後投稿予定の本編にてお話いたします。
香港の建物と紅磡について
香港では、建物の内部だけきれいにして、建物自体は古いままということがありますよね。そのためか、幽霊や心霊現象が多いと聞いたことがあります。
私が紅磡に住んでいた頃、「紅磡はちょっと幽霊が…」と言ってきた学生が何人かいました。
これは、建物の古さは関係なく、“紅磡には火葬場がある”というのが理由でした。
でも、私は、火葬場があっても全然問題ないと思いました。なぜなら、火葬場はその人が息を引き取った場所ではないからです。
私は、幽霊がいるとすれば、
・その人が息を引き取った場所
・その人にとって思い出深い所
・その人が会いたい人の所
だと考えています。いずれの場合も、火葬場は当てはまりませんよね。
火葬場で息を引き取ることはめったにないでしょうし、生前、火葬場が、「留まりたい!」と強く思うほど思い出深い地になるというのもめったにないと思います。そして、自分の会いたい人が火葬場に来るというのも、無いとは言えませんが、会いたい人に会えたなら、わざわざその近くで他人の前に現れる必要性はないと思うからです。
実際どうだったか→ 一度も幽霊に遭遇しませんでした。
紅磡には数年間住みましたが、ちょっとした変な現象すらありませんでした。やはり火葬場が近いのは関係ないと思います。
紅磡のお店について
紅磡はチェーン店もありますが、個人商店も多くて、それがとても気に入っていました。紅磡には街市もありますが、私は数回しか行かず、野菜は街中にある八百屋で買っていました。
雑貨屋も複数あり、授業で使いたい小道具や文房具などを買うのに困ることがなかったです。
こちらの『万豊家居百貨』は生活用品や文房具などの購入でよくお世話になりました。品揃えも豊富だし、値段も手ごろなものが多く、結構おすすめです。
私がよく利用していた八百屋さんはホームページはありませんし、グーグルマップにも載っていませんでしたが、『万豊家居百貨』と同じ道沿いにあって、『明安街(Ming On St)』と『寶其利街(Bulkeley St)』の左の角にあります。画像の緑の〇に茄子のマークのところです。
こちらの画像のとおり、隣には『隔水蒸雞』という蒸し鶏のお店があります。このお店の住所が「紅磡明安街27號/27 Ming On Street」なので、八百屋さんは29號とかかもしれません。
他にも八百屋さんがある中で、なぜここに通っていたかは、店員のおばさんが親切だったからです。私が広東語ができなくても関係なく話しかけてくれて、ジェスチャーも交えて熱心に野菜の調理法を教えてくれたこともあります。
残念ながら数年前に店員さんが変わってしまったのですが、今の店員さんも悪くないと思います。香港ではイライラを隠さない感情的な店員さんや、私のように勝手がわかっていない外国人には何やら広東語で文句を言ってくる店員さんもいますが、今の店員さんはそこまでの激しさはないです。良い意味で普通という感じです。
それから、『永明粥店』というお粥屋さん。行ったのは数年前のことなのですが、安くておいしかったです。ローカル感満載なお店のため、私は自分が出せる全力の、しかし相当つたない広東語で注文したのですが、店員さんは親切だったので大丈夫でした。移り変わりの激しい香港で8年以上営業しているので(←私が知っている限り)、かなり人気のお店だと思われます。
『永明粥店』
住所: (中文) 紅磡寶其利街2號聯盛大廈地下18A號舖
(英文) Shop 18A, G/F, United Building, 1-7 Wu Kwong Street, Hung Hom
そして、もう一つ。こちらは比較的新しいお店なのですが、『Canadian Pizza』というピザのお店です。チェーン店ですが、店舗は屯門と元朗に多く、九龍地区は紅磡と深水埗のみ、香港島は堅尼地城(Kennedy Town)のみとなっています。
今年(2022年)、紅磡の街中を歩いていたら見つけて、試してみたのですが、サイズがかなり大きく、具もしっかりのっていて、お得感がありました。一切れ42ドルでしたが、ボリュームを考えると妥当だと思います。店員さんとのやり取りは全て英語でOKでした。
『Canadian Pizza』
住所: (中文) 紅磡蕪湖街83號逸酒店地下02號舖
(英文) Shop 2A-2B, G/F, Hotel SAV, 83 Wuhu Street Hung Hom
紅磡は食料品や雑貨の購入でも、外食でも、選択肢が多いのが魅力に感じます。
私の霊感についてのエピソード
私は、自分の霊感はゼロではないと思っています。その理由は、家族も霊感が強いという事と、実際におかしな現象を経験したことがあるからです。その現象は下記の3つ。
①横断歩道事件
②ロウソク事件
③座敷わらし事件
これらの出来事がどんな感じだったか、順番にお話いたします。
①横断歩道事件
学生時代の昼間、自転車で帰宅中、4車線ある大通りで信号待ちをしていました。その際、下を向いて携帯電話をいじっていたので、視界に入るのは半径1~2メートルの道路のみでした。
メールを打っていると、私の右側からおじさんが渡っていきました。私は「おっ、信号変わった!」と、下を向いたままペダルに足をのせて踏み込みました。その瞬間…
「ちょっと!!!まだよ!!!」
左にいたおばさんが大声を出し、右手で自転車をつかんで私を押さえました。
『えっ?!』と顔を上げたら、行き交う車たちと、十数メートル先で信号待ちをしている大勢の人達が見えました。
『どういうこと?!おじさんは?!』そう思ってキョロキョロ見回すも、もちろん道路を渡っている人は誰もいませんでした。私の頭の中はパニック状態でした。
信号が青に変わり、おばさんはすぐに渡っていきました。お礼も何も言うことができませんでした。おばさん、あの時は凄い速さでつかんで止めてくれて本当にありがとうございました。
視界的に腰ぐらいまでしか見えなかったんですが、確かに見たのです。茶色いズボンをはいたおじさんが歩いていくのを。そのズボンが、昔、亡くなった祖父がはいていたタイプに似ていたので、”おじさん(50代以上)”と判断しました。
実は、あの道路は交通事故が度々起こる場所でした。ガードレールの所に花が供えられているのをよく見たのです。あのおじさんは、あそこで事故に遭われた方だったのかもしれません。
おじさんとおばさんから、「ちゃんと前を見てから渡りなさい」と教訓をいただいたように感じています。
②ロウソク事件
これは①の何年か後、お寺での法事の時。
ロウソクに火がつけられ、ドアが閉められ、お経をあげていただいていたら、なんと、急に1本のロウソクの火だけ激しく揺れ始めたのです!まるで風が吹いているかのような激しさでした。1本だけ激しいので、そっちに目が行き、ずっと凝視していました。少なくとも10秒以上は激しく火が動いていました。
法事が終わり、みんな立ち上がって部屋を出ようという時、あれは何だったんだろう…と思っていたら、近くで母の興奮した声が。
「ねぇ!ロウソク見た?!凄い火が揺れてたわよね?!」
それを聞いた親族達はみんな「えっ?どこが?」みたいな、理解不能とでも言っているかのような反応でした(苦笑)。そんな中、打ち明けるのは気まずくもあったのですが、実際見たので、
「見たよ!見た!1本だけ超火が揺れてたよね!」
と言ったら、母は更に興奮。仲間を発見して嬉しそうな様子でもありました(笑)。
無風の空間でロウソクの火が激しく燃えるという奇妙な現象。母は霊感が強いので、これは霊的現象だと確信していました。
③座敷わらし事件
この出来事は少し長くなるので、見出しで3つに分けます。
遭遇前・遭遇中・遭遇直後
今から数年前、友人達と横須賀近辺へ行った時。私達は同じホテルでしたが、それぞれ一人部屋でした。みんなで食事をし、ホテルに戻ったのは深夜。お風呂に入り、さて寝ようかとベッドでくつろいでいたら、天井と壁の境目付近からラップ音がし始めたのです!
1回や2回なら湿気かな?と思いますが、何回もだったし、「パシーッ!」とか「パンッ!」みたいな、破裂するような大きい音だったので、動揺して寝るどころではなくなりました。
これはおかしい!どうしよう?!明日は早く起きなきゃいけないのに!
動揺と焦りでベッドを降り、眉間にしわを寄せて考えていると、彼らは出現しました。
なんと、ついさっきまで私が寝転がっていたベッドの上で、昔の服装をした女の子と男の子が飛び跳ねているではないか!!!二人はワーキャー言いながら、トランポリンのようにベッドの上でジャンプして遊んでいました。二人ともめちゃくちゃ元気でした。
私の気持ちは「ビックリ」と「うるさい」のみで、怖さはありませんでした。そして、『寝たいのに~!』と思いながら、今いる場所(ベッドの横付近)にしゃがみ込んで二人を見ていました。
しばらくしたら、女の子がベッドを降り、笑いながら部屋の中を走り回り始めました。こんな騒いでいたら隣の部屋の迷惑になる~!やめさせなきゃ!と思いました(←真面目か)。
私はドア付近へ誘い、そのまま部屋の外へ出ていってもらうことを思いつきました。ドアの方へ行き、女の子が来るのを待ちました。そして遂にこちらへ走って来たので、ちょうどいいタイミングでドアを開けました!すると、女の子はそのまま部屋の外へ走っていきました!
やったーーーーーーー!!!!!大勝利ーーーーーーー!!!!!
心の中で大喜びし、急いでドアを閉めた私。しかし、なんとその1秒後、女の子はドアをすり抜けて入ってきたのです…!!!
その時の女の子の楽しそうな笑顔といったら(苦笑)。入ってきた瞬間、ヤッホー!とばかりに左手で私に手を振り、ニコニコしながらまた部屋の奥へ走っていったのです。。
そうか!霊は壁を通り抜けられるんだった!!!これじゃどうしようもないじゃないか~!!!私は絶望を感じました。。
この日は歩き回って疲れていたし、もう深夜(ほぼ夜中)でした。そして朝早く起きる必要もあり、どんどん寝る時間がなくなる…と、焦りでいっぱいになりました。更に、ドアをすり抜け、笑顔で手を振られたことで、からかわれた気持ちになり、腹も立ってきて爆発しました。
『もういい加減にして!!!こっちは早く寝ないといけないんだよ!!!』
両手の拳を握り、下を向いて心の中で強くそう叫んだら、突然静寂に包まれました。二人は消えていました。私はあっけにとられ、ドア付近で棒立ちのまま室内を見ていました。
座敷わらしだと結論付けた理由と二人の特徴
遭遇していた間は、その古めかしい服装と髪型から、単純に、昔のどこかの時代からタイムスリップしてきた子供達の霊だと思っていました。
しかし、朝、友人達にこの話をしたら、「それ、座敷わらしじゃない?」と言われたのです。そして、インターネットで調べてみたら、見た目の特徴が完全に座敷わらしだったのです。
こちらが私が遭遇した二人の外見的特徴です。
女の子…5歳ぐらい。おかっぱ頭。赤の小袖。
男の子…4歳ぐらい。ざんぎり頭。絣の着物。
着物と言っても短めで、二人とも膝から下ぐらいの脚が見えており、裸足でした。
また、行動の特徴に、”悪戯をして眠らせまいとする”とあり、これもその通りでした。
以上のことから、あの二人は座敷わらしだったと結論付けたのです。
座敷わらしは幸運の前兆なのか
座敷わらしを見たら幸せになると言われていますね。『そっか!嬉しいな~!』と楽しみに思っていました。が、正直、よくわかりませんでした(笑)。
少なくとも、遭遇して1年近くは、私の仕事・婚姻状況・金銭面などには変化がなかったです。1年後ぐらいに仕事の状況は変わりましたが、良い変化だったかは、正直、何とも言えないものでしたし…。
思い出せることがないということは、特別良いことはなかったんだと思うんです。特に、私はエピソード記憶が比較的良いようなので(過去の話をすると、「よく覚えてるねー!」と驚かれることが多々ある)、印象的なことが起きていたら、今でも覚えているはずなので…。
「実は良いことがあったけど気付いていないだけ」か「遭遇した場所が自宅ではなく、1泊しただけのホテルだったから本当に効果がなかった」の、どちらかかな?と思っています。
ちなみに…
横須賀散策中も、ホテルの部屋から景色(特に海)を見た時も、なんだかソワソワしたり、心の中がザワつくものがあったんですよね。あの辺りって、幽霊、多い場所なのかな…?
こちらはホテルの部屋から撮った写真です。チェックインした際に、1枚だけ撮っていました。
影っぽくなっているのは、単に窓の造りや光の反射具合なので、それは関係ありません。
部屋からは、もう少し広い範囲で建物や海が見渡せたので、実際に見える景色よりは狭いものとなってはいますが、どうでしょう?この景色を見て、ザワつきますか?
私はなんだかザワついて、不穏な気持ちになったんです。これって、私だけかな…。
ということで、座敷わらしが出る前から不穏な空気を感じていたというわけなのですが、まさかこの後、本当に心霊現象が起きるとは…。
結果的に、遭遇したのが悪い霊ではなく、座敷わらしだったのが既に幸運だったのかもしれません★
まとめ:紅磡は住みやすくて良い所!私はやはり霊感がありそう
この記事では、紅磡に関してや、これまで私が経験した心霊現象についてお話しました。
心霊現象については、特にお役立ち情報という内容にはなりませんでしたが、紅磡に関しては参考にしていただける点があったかと思います。
やはり、火葬場があるから幽霊が多いというのは経験上否定できますし、結局のところ、その建物(マンション・部屋)次第だと感じています。
また、ご紹介させていただいたお店も、機会があったら、行ってみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
え!じゃあ、紅磡って幽霊が多いの?