【JLPT N1文法】~なりに/の

JLPT N1文法 なりに なりの

接続:

[V普通]+なりに/の

[い形]+なりに/の

[な形]+なりに/の

[名詞]+なりに/の

意味:

~に合うレベルで/の、~に相応しい程度で/の

ポイント1

 A なりに/の~。

A…名詞が入る場合、人や、直前の名詞を指す「それ」など。

 「Aに合うレベルで/の」「Aができる範囲で/の」という意味

 動詞や形容詞が入る場合、人の状態や経験・能力の範囲を表す言葉が多い。

※「 A なり~」のとき、『の』の後は[名詞]が使われる。

 →[名詞]なりの[名詞]

ポイント2

謙遜や丁寧な態度を相手に示したいときに『私なりに』がよく使われるが、「自分ができる範囲の上限で」という意味なので、「これ以上はできません」という意味にもなる

そのため、簡単な作業や問題に対して「私なりにやってみました/私なりに頑張りました」と言うと、相手から能力が低い」と思われてしまう可能性があるので、使用場面には注意が必要でしょう。

ポイント3

[名詞]には[名詞]なりの[名詞]がある。

 A には A なりの B がある。

A…人や組織、団体など

B…名詞

「AにはA独自のBがある」という意味

例)・主婦には主婦なりの大変さがあるものだ。

  ・そちらのお気持ちもわかりますが、私にはなりの考えがありますので…。

  ・A社にはA社なりの強みがある

例文:

・娘は娘なりに将来のことについて考えているようだ。

・作文が下手でも、下手なりに書いて出さないと進級できない。

・ストレスは、生きているとなかなか尽きないものだから、自分なりのストレス解消法を見つけることが大切だ。

・時間がかかるならかかるなりに、もっと早く準備しておかなければだめだろう。

・ご指摘いただいた点につきましては、弊社なりに精査させていただいた結果でございます。

・これでも、できないなりに頑張ったんです。

・おいしいお寿司を食べようと思えば、それなりの金額がかかる。

・お金がないならないなりの生活をしないと。

練習:

・給料が上がらないなら上がらないなりに(                      )。

・経験がないならないなりに、(                      )が必要だ。