ポイント1
A とたん、 B 。
A…話者の動作・発生した出来事
B…普通ではないこと・瞬間的な変化
この文型は、「起きた動作/現象【A】とほとんど同時にある変化が起きた【B】」ことを表す文型です。
【B】は、突然発生した変化を伝えるので、どちらかというと、良くない(ネガティブな)内容になることが多いですが、多いだけで絶対というわけではなく、中立的な内容や良い内容が来ることもあります。
ポイント2
「とたん」の漢字は「途端」で、「途端」の意味は「動作をした瞬間」。つまり、「とたん」を使うことで、前後の2つの動作/事象の展開が速いことを示す。
ポイント3
この文型は口語的で、カジュアルな会話や文面でよく使われる。
例文:
・兄は一人暮らしを始めたとたん、痩せはじめた。
・Aさんは真面目な学生だったが、恋人ができたとたん、授業をサボるようになった。
・ストレスで体調が悪かったが、仕事を辞めたとたん、元気になった。
・外出から帰って、玄関のドアを閉めたとたん、雷が鳴った。
・犯人は、立てこもっていた建物から出たとたん、警察が駆け付け、逮捕された。
・妹はクローゼットの中に物をたくさん詰め込んでいて、クローゼットのドアを開けたとたん、いろいろな物が溢れて落ちてきた。
・Bさんのことは良い人だと思っていたが、ある言葉を言われたとたん、見る目が変わった。
・クラブ活動で疲労困憊になり、電車の席に座ったとたん、眠ってしまった。
練習:
・その箱を開けたとたん、( )。
・彼はお酒を飲んだとたん、( )。
接続:
[Vた]+とたん意味:
ある動作・現象とほとんど同時に~になった/~した