ポイント1
A にわたって B 。
A…時間や場所などの範囲を表す名詞
B…物事の結果・継続した状態

「~にわたって」は、「時間や場所などの範囲全部で同じ状態が続いた/続く」という意味になって、その範囲の広さや規模の大きさを表します。
ポイント2
この文型は文語的で、話すときに使われる場合は、スピーチや会議、職場での会話など、フォーマルな場面であることが多い。
「~にわたって」も「~にわたり」も同じ意味だが、「~にわたり」の方が更に文語的で、フォーマルになる。
ポイント3
この文型は名詞を修飾することが可能で、修飾するときは「~にわたる[名詞]」という形になる。
ポイント4
この文型は、「~にわたる。」のように動詞として使うこともできる。意味は「~(の範囲)になる/及ぶ/広がる」のような意味になり、この場合もやはり範囲の広さや規模の大きさを表す。
例文:
・踏切で起きた事故の影響で、数時間にわたり電車が遅れた。
・1時間にわたる面接をなんとか終えて、喫茶店に向かった。
・4月14日から16日にかけて九州地方全域にわたって地震が発生した。
・この教科書の最後には15ページにわたって総合問題が付いている。
・警察は5時間にわたり、その男を事情聴取した。
・2ヶ月にわたる橋の修理は今週で完了する見込みだ。
・新しい仕事は業務が多岐にわたるので、大変だ。
・先週、沖縄では1週間にわたって雨が降り続いた。
・この機械は複雑なため、取り扱い方法や注意事項等の説明が複数ページにわたっている。
例文:
・このアーティストは長年にわたり、( )。
・この和菓子屋は親、( )、( )の3( )にわたり、伝統的な味を守っている。
接続:
[名詞]+にわたって/わたり意味:
場所・期間・範囲などの全体で~