A にとって B 。
A…人や組織を表す名詞が多い
B…Aの立場から考えた判断や評価など
基本の文型は「~にとって」だが、文の意味や使い方によって、以下のように助詞と一緒にも使われる。
・「~にとっては」
2つの名詞を挙げて、それぞれを比較する目的で使われ、「~にとっては~が、~にとっては~。」という使い方になる。
2つ目の名詞を省略し、「~にとっては」を一度だけ使う場合は、「この名詞の立場から考えると~だ。でも、別の名詞(対照的な名詞)の立場から考えたら、違う評価・意見だ/かもしれない」という意味になり、暗に他の対象と区別する働きを持つ。
例)この靴は私にとっては大きいが、妹にとってはちょうどいい。
例)この靴は私にとっては大きい。(でも、他の人にとってはちょうどいい・小さい/かもしれない)
・「~にとっても」
同類の意味を表す助詞『も』を使い、「その名詞の立場から考えても同様に」という意味で使われる。
例)この靴は姉にとっては大きいそうだが、私にとっても大きい。(姉と私、どちらの立場から考えても大きい)
・「~にとっての」
「~にとっての」の直後に名詞を置き、その名詞を修飾していることを表す。
例)妹にとっての靴とは、服に合わせるファッションアイテムらしい。
例文:
・香港人にとって、日本はいつでも人気の旅行先だ。
・駅から少し歩く必要はあるが、この部屋は私にとっては最高だ。
・この漢字は学生はもちろん、先生にとっても読むのが難しいだろう。
・私にとっての友達とは、困っているときや大変なときでも見捨てない人だ。
・円安は日本に来る外国人にとっては嬉しいが、日本に住んでいる人にとっては物価が上がって大変だ。
・冬至は香港人にとって家族と食事をする大切な日だ。
・日本人にとって英語が難しいのは、発音も文法も日本語と全然違うからだと思う。
・この映画は本当に面白いと思うのだが、夫にとってはつまらないらしい。
練習:
・( )は私にとって忘れられない思い出だ。
・私にとって( )は、故郷のような場所だ。

















接続:
[名詞]+にとって意味:
~の立場から考えると