【JLPT N1文法】~ものを

JLPT N1文法 ものを

接続:

[V普]+ものを

[い形]+ものを

[な形]な+ものを

意味:

~のに

ポイント1

 A  B ものを。

 A  B ものを、~。

A…条件形・「~たら」・「~ても」など

B…Aをしたら実現したであろう状態や行為

Aの部分で現在の状態/過去の事実と異なる仮定の話をして、「もしAをすれば(していたら)、Bが実現する(した)のに」と表現できる

Bの部分の形が非過去だったら「仮定のこと(これからの話・いつもの話)」過去だったら「確定のこと(もう過ぎた話)」を表します。

例)①運動すればいいものを。(←これから運動すればいい/いつも運動しておけばいい)

   運動すればよかったものを。(←あの時、運動すればよかった)

  ②説明書を読めばわかるものを、どうしていつも読まないの?

   説明書を読めばわかったものを、どうして読まなかったの?

ポイント2

書面でも会話でも使われる。

会話で使われる場合、丁寧に言うときは[です・ます体]が使われることがある

例)「お電話いただければ、お時間を変更いたしましたものを。」

「~ものを」VS「~のに」

★以下の順で丁寧度が高くなる

 ものを>のに

【~ものを

 ・丁寧で、少し古い。 

 ・主観的な内容だけでなく、客観的・中立的に意見を言うときにも使われる。

~のに

 ・主観的に意見を言うときに使われる。

 ・口語的。

例文:

・(息子は)どうして気付かなかったのか。今、後悔してもどうにもならないものを

・言ってくれれば僕が直したものを、新しいのを買っちゃったなんて、お金がもったいない。

・Aさんに頼んだらすぐできたものを、(Bさんは)なぜCさんにお願いしたのか。

・(あの人は)自首すればよかったものを。逃げて捕まったから、罪が重くなるだろう。

・10番のバスに乗っていたら間に合っていたものを、今日に限って12番に乗ってしまった。

・あそこでやめておけば勝ち逃げできたものを

・いつも通りに起きていれば余裕があったものを

・あの時、もっと本気で走っていたら1位になれたかもしれなかったものを

・せっかくDさんからも好意が感じられたのに、彼はどうして避けるような態度をとったのだろうか。あのままいけば付き合えたものを

練習:

・冷静に説明すればいいものを、(               )ことはないでしょう。

・最初から事実を(            )よかったものを。