「その[動詞]をしてから、まだ時間が短い」と言いたいときに使うが、その時間の短さの感覚は人それぞれなので、人によって使われる状況が違うことがある。
例えば、以下のように、「日本へ来たばかり」と同じことを言っていても、日本にいる期間はそれぞれ違うということが起きる。
(〇) A:わたしは日本へ来たばかりです。(日本へ来てから、1年が過ぎました)
(〇) B:わたしは日本へ来たばかりです。(日本へ来てから、5か月が過ぎました)
(〇) C:わたしは日本へ来たばかりです。(日本へ来てから、2週間が過ぎました)
ポイント1では、時間の短さの感覚は人それぞれと説明したが、一般論が存在する行為については、一般的な感覚で短いかどうかが判断される。
例えば、「結婚する」という行為は、一般的には3年ほど過ぎれば、「まだ時間が短い」とは言いにくいので、「ばかり」を使うと不自然になる。
(〇) A:わたしは結婚したばかりです。(結婚してから、8か月が過ぎました)
(△) B:わたしは結婚したばかりです。(結婚してから、3年が過ぎました)
(×) C:わたしは結婚したばかりです。(結婚してから、5年が過ぎました)
「~たばかり」には、「その行為をしてから、まだ時間が短いですから、”〇〇〇〇”。」という言外の気持ちが含まれている。
・日本へ来たばかりです。(ですから、日本について、まだよく知りません。)
・結婚したばかりです。(ですから、この結婚がうまくいくかどうか、まだわかりません。)
・ご飯を食べたばかりです。(ですから、今、お腹がすいていません。)
「ばかり」は名詞なので、他の文型と一緒に使う場合は、以下のようになる。
「~たばかりなので、~。」「~たばかりなのに、~。」「~たばかりの[名詞]」
「~たばかりだと言っていました。」「~たばかりなんです。」…。
例文:
・A:Bさん、新しい仕事はどうですか。
B:先月入ったばかりなので、まだよくわかりません。
・息子の服、昨日洗濯したばかりなのに、もう汚れている!
・経済の勉強、始めたばかりだけど、もう辞めたい。
・買ったばかりの服が破れてしまった。
・友達は、離婚したばかりなのに、もう新しい恋人がいるから、びっくりしている。
練習:
・この腕時計、買ったばかりなのに、もう( )。
・今朝、うちの中を掃除したばかりなので、( )。
・Aさんは先週( )ばかりだと言っていました。
・日本へ来たばかりなら、( )ませんか。
・さっき起きたばかりなので、( )。
接続:
[Vた]+ばかり意味:
その[動詞]をしてから、まだ時間が短い