A あげく B 。
→「いろいろAをした後で、Bという結果になった」
・A…話者にとって、良くない結果や努力した結果
※良いことは×。
(×)店員といろいろ楽しくおしゃべりしたあげく、お互いの連絡先を交換した。
※ある程度の時間がかかる動詞を使う。瞬間動詞は×。
(×)夫の借金を発見したあげく、離婚することになった。
・B…話者にとって、Aよりも更に良くない結果。または、中立の結果。
※Aよりも良いことは×。
(×)上司と何度も話し合ったあげく、お給料を上げていただけることになった。
★この文型と一緒によく使われる言葉
「いろいろ」「長い時間/長い間」「さんざん」「~[時間/か月/年…]」
※さんざん…程度が不快になるほど激しい様子を表す
「~あげく」は漢字で書くこともある。その場合、「~挙句/挙げ句」となる。
★~あげくのはてに(挙句の果てに)
「更に悪いことに」という意味で、良くないことが起きた後で、更に良くないことが起きた時に使う。
・後輩は会議に遅刻し、挙句の果てに、会議で使う資料を忘れてきた。
・知り合いはギャンブルに夢中になり、挙句の果てに多額の借金をしてしまった。
例文:
・彼は私を45分も待たせたあげく、謝ることをしなかった。
・今度の会議で使う予定の資料だが、何度も作り直したあげく、最終的には、今回は必要ないと言われ、かなり気分が落ち込んだ。
・新しくできた喫茶店に行ったら行列で、30分待ったあげく、お店に入れた時にはもう目当てのデザートは売り切れていた。
・長時間にわたる会議のあげく、そのシステムの開発は中止となった。
練習:
・( )かどうか、1時間歩き回って悩んだあげく、( )。
・その社員は仕事を無断で休んだあげく、会社からの連絡( )。
・Aさんは、約束を何回も延期したあげく、( )。
・20分( )あげく、道( )ことがわかった。
接続:
[Vた]+あげく [名詞]の+あげく意味:
いろいろ~をした後で(→多くの場合、悪い結果。しかし、中立的な結果もある)