・「~と一緒に」という意味で使う場合、使える品詞は名詞のみ。
接続は「[名詞]とともに」となる。
・「~と同時に」という意味で使う場合、使える品詞は動詞・い形容詞・な形容詞・名詞
の全て。名詞の接続は「[名詞]とともに」と「[名詞]であるとともに」の両方ある。
「~と一緒に」という意味で使う時、使われる名詞は物・人・組織・動物などが多い。
単に「~と一緒に」を表すだけのこともあるが、「~と協力して」や「~と共同で」という意味を含んで使うこともある。
「~と同時に」という意味で使う時、名詞の接続は2つのパターンがあるが、
主題の状態について、2つのことを言って説明する時、「[名詞]であるとともに」が
使われる。
(例) 彼は開発部の部長であるとともにシステム部全体の統括部長でもある。
【彼は「開発部の部長です」+「システム部全体の統括部長です」】
「~と同時に」という意味で使って、変化を表す時もある。その場合、変化を表す名詞・動詞が使われる。
A とともに B 。
→「Aが変わると同時にBも変わる」
・A, B…変化を表す名詞・動詞
書き言葉で、フォーマルな場で使われる文型なので、硬い言葉と使う方が自然。
(△) 友達とともにポスターを作った。
(〇) 友人とともにポスターを制作した。
例文:
・オーストラリアは隣国のニュージーランドとともに『ANZAC』という軍事組織を結成した。
・昇進とともに責任が重くなり、プレッシャーを感じている。
・これは仲間とともに敵を倒していくゲームだ。
・日本では少子化とともに高齢化が進んでいる。
・地震の発生とともに津波も発生した。
・この靴は丈夫であるとともにデザインも良いので、売れると思う。
・台風が接近しています。強風とともに河川の増水にもご注意ください。
練習:
・( )とともにCDが衰退してきている。
・気温の上昇とともに( )の売り上げが増加する。
・定年退職をした後は、( )とともにのんびり過ごしたい。
・この商品の開発は技術的に困難であるとともに( )。
接続:
[V辞書]+とともに [い形]+とともに [な形]である+とともに [名詞]/[名詞]である+とともに意味:
~と一緒に・~と同時に