【JLPT N4文法】~たばかり

JLPT N4文法 たばかり

接続:

[Vた]+ばかり

意味:

その[動詞]をしてから、まだ時間が短い

ポイント1

「その[動詞]をしてから、まだ時間が短い」と言いたいときに使うが、その時間の短さの感覚は人それぞれなので、人によって使われる状況が違うことがある。

例えば、以下のように、「日本へ来たばかり」と同じことを言っていても、日本にいる期間はそれぞれ違うということが起きる。

(〇) A:わたしは日本へ来たばかりです。(日本へ来てから、1年が過ぎました)

(〇) B:わたしは日本へ来たばかりです。(日本へ来てから、5か月が過ぎました)

(〇) C:わたしは日本へ来たばかりです。(日本へ来てから、2週間が過ぎました)

ポイント2

ポイント1では、時間の短さの感覚は人それぞれと説明したが、一般論が存在する行為については、一般的な感覚で短いかどうかが判断される。

例えば、「結婚する」という行為は、一般的には3年ほど過ぎれば、「まだ時間が短い」とは言いにくいので、「ばかり」を使うと不自然になる。

(〇) A:わたしは結婚したばかりです。(結婚してから、8か月が過ぎました)

(△) B:わたしは結婚したばかりです。(結婚してから、3年が過ぎました)

(×) C:わたしは結婚したばかりです。(結婚してから、5年が過ぎました)

ポイント3

「~たばかり」には、「その行為をしてから、まだ時間が短いですから、”〇〇〇〇”。」という言外の気持ちが含まれている

日本へ来たばかりです。(ですから、日本について、まだよく知りません。)

結婚したばかりです。(ですから、この結婚がうまくいくかどうか、まだわかりません。)

ご飯を食べたばかりです。(ですから、今、お腹がすいていません。)

ポイント4

「ばかり」は名詞なので、他の文型と一緒に使う場合は、以下のようになる。

「~たばかりので、~。」「~たばかりのに、~。」「~たばかり[名詞]

「~たばかり言っていました。」「~たばかりんです。」…。

例文:

・A:Bさん、新しい仕事はどうですか。

 B:先月入ったばかりなので、まだよくわかりません。

・息子の服、昨日洗濯したばかりなのに、もう汚れている!

・経済の勉強、始めたばかりだけど、もう辞めたい。

・買ったばかりの服が破れてしまった。

・友達は、離婚したばかりなのに、もう新しい恋人がいるから、びっくりしている。

練習:

・この腕時計、買ったばかりなのに、もう(                   )。

・今朝、うちの中を掃除したばかりなので、(                  )。

・Aさんは先週(                      )ばかりだと言っていました。

・日本へ来たばかりなら、(                        )ませんか。

・さっき起きたばかりなので、(                         )。